「 事業経営は逆算である 」 「会社というものは、『 成り行きにまかせたらつぶれる』 」 一倉定
利益計画4 方針書は、『具体的であること』 一倉定
方針書は、「 具体的であること。」「 これは、やさしいようでいて、意外なほど難しいのである。どうしても始めのうちは「販売体勢の強化」「生産性向上」「不良撲滅」というような、抽象論というよりは、スローガンめいたものになってしまう。これでは、社長の意図は分っても、具体的にどうするのかはさっばり分らない。」
利益計画3 『 何故遅れたか 』を考えても意味はない。遅れをどうして取りもどすか、 一倉定
「 馬車で長旅をする時のことを考えてみよう。目的地に予定通り着くためには、途中で遅れた場合に、
『 何故遅れたか』を考えても意味はない。遅れをどうして取りもどすか、だけを考えればいいのだ。
そのためには、現在地を確認しなければならないのはいうまでもない。」
利益計画 2 「 あの時はこうすればよかった」といってみても、今さらどうにもならないのだ。 」 一倉定
「 だから、過去を云々することは止めるべぎである。これは、過去を無視せよ、というのではない。過去の実績を見ることは大切である。」
「 しかしそれは、過去の研究ではなくて"確認"のためである。将来を考えるには、いま自分の立っているところを知らなければならないからである。」
利益計画 1 「 過去のことをまず計画書にうたうのは何故だろうか。」一倉定*
「 過去のことをまず計画書にうたうのは何故だろうか。」
「ここに考えなければならないことがある。」
「 というのは、そういう会社は『後ろ向き経営』をやっているのだ。」
「 過去の数字、過去の実績、過去の原価、過去の失敗……と、過去ばかり見ている。いくら過去を考え、過去を分析しても、どうにもなるものではない。」
だから、
「死んだ子の年を数える」ことはやめなければならない。全くの時間のムダなのである。」
*一倉 定は異色の経営コンサルタントといわれていた。
多くの倒産寸前の企業を立て直したとされる。