「 事業経営は逆算である 」  「会社というものは、『 成り行きにまかせたらつぶれる』 」 一倉定

「 手に入れたい利益を目標として設定し、その利益を上げるために必要な

  売上高を逆算する。」

 
   (一倉定の社長学「経営計画・資金運用」148頁 


   日本経営合理化協会出版局発刊から引用した。)

 

   一倉 定は異色の経営コンサルタントといわれていた。

   多くの倒産寸前の企業を立て直したとされる。

   空理空論で経営する社長や、利益だけを追求する社長に対しては、

   烈火の如く怒り叱り飛ばしていた経営コンサルタントであったといわれる。

   後継者に不安を抱く創業者からも人気で、いわばダメ社長の再生人として

   不動の地位を誇っていた。

     →http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E5%80%89%E5%AE%9A

利益計画4  方針書は、『具体的であること』 一倉定

 方針書は、「 具体的であること。」「 これは、やさしいようでいて、意外なほど難しいのである。どうしても始めのうちは「販売体勢の強化」「生産性向上」「不良撲滅」というような、抽象論というよりは、スローガンめいたものになってしまう。これでは、社長の意図は分っても、具体的にどうするのかはさっばり分らない。」

利益計画3 『 何故遅れたか 』を考えても意味はない。遅れをどうして取りもどすか、 一倉定

「 馬車で長旅をする時のことを考えてみよう。目的地に予定通り着くためには、途中で遅れた場合に、

『 何故遅れたか』を考えても意味はない。遅れをどうして取りもどすか、だけを考えればいいのだ。

 そのためには、現在地を確認しなければならないのはいうまでもない。」

利益計画 2  「 あの時はこうすればよかった」といってみても、今さらどうにもならないのだ。 」  一倉定

 
 「 だから、過去を云々することは止めるべぎである。これは、過去を無視せよ、というのではない。過去の実績を見ることは大切である。」

 「 しかしそれは、過去の研究ではなくて"確認"のためである。将来を考えるには、いま自分の立っているところを知らなければならないからである。」

利益計画 1 「 過去のことをまず計画書にうたうのは何故だろうか。」一倉定*

「 過去のことをまず計画書にうたうのは何故だろうか。」

「ここに考えなければならないことがある。」

「 というのは、そういう会社は『後ろ向き経営』をやっているのだ。」

「 過去の数字、過去の実績、過去の原価、過去の失敗……と、過去ばかり見ている。いくら過去を考え、過去を分析しても、どうにもなるものではない。」

だから、

 「死んだ子の年を数える」ことはやめなければならない。全くの時間のムダなのである。」

 
 *一倉 定は異色の経営コンサルタントといわれていた。
  多くの倒産寸前の企業を立て直したとされる。

中小企業の会計/会計基準(指針・要領)vs会社法vs法人税法 取締役会非設置会社の事業報告

会社の機関設計がある程度自由に行えるため、定時株主総会における承認に至るまでの過程がそれぞれの機関設計ごとに異なります。

 計算書類の作成から確定までの過程をみていきますと、はじめに「 取締役と株主総会だけ、」すなわち、取締役会非設置会社(会社法349)という最も単純な機関設計を前提としての計算書類の確定手続は、

 
〔 取締役会非設置会社 〕

取締役

・計算書類
・事業報告書 作成
・これらの附属明細書 (会社法435条2項)

  ↓ 

 株式会社における計算書類の確定手続は、原則として、定時株主総会において計算書類の「承認」を受けることにて完了します(会社法438②、439)。

「 人手不足 」「 来るべきものが来た 」「 中小企業としての経営に卓越したものがそこに生まれなければならない 」  松下幸之助 5

 「 今までと違って、中小企業はむずかしくなったとは考えられますが、しかし、これは来るべきものが来た、という性格の問題であろうと私(松下)は思っております。」

 「 今(1960年)までのような、旧式の企業ゆえに賃金や経費も安くつく、それで中小企業は重宝であるという考え方は、もう今日以後は通らないんやないかと思う。むしろ、中小企業としての経営に卓越したものがそこに生まれなければならないと思うんです。」

 (松下幸之助 『中小企業と人材確保』 講演 昭和35年(1960)11月20日於:大阪商工会議所