「 事業経営は逆算である 」  「会社というものは、『 成り行きにまかせたらつぶれる』 」 一倉定

「 手に入れたい利益を目標として設定し、その利益を上げるために必要な 売上高を逆算する。」 (一倉定の社長学「経営計画・資金運用」148頁 日本経営合理化協会出版局発刊から引用した。) 一倉 定は異色の経営コンサルタントといわれていた。 多くの倒…

利益計画4  方針書は、『具体的であること』 一倉定

方針書は、「 具体的であること。」「 これは、やさしいようでいて、意外なほど難しいのである。どうしても始めのうちは「販売体勢の強化」「生産性向上」「不良撲滅」というような、抽象論というよりは、スローガンめいたものになってしまう。これでは、社…

利益計画3 『 何故遅れたか 』を考えても意味はない。遅れをどうして取りもどすか、 一倉定

「 馬車で長旅をする時のことを考えてみよう。目的地に予定通り着くためには、途中で遅れた場合に、『 何故遅れたか』を考えても意味はない。遅れをどうして取りもどすか、だけを考えればいいのだ。 そのためには、現在地を確認しなければならないのはいうま…

利益計画 2  「 あの時はこうすればよかった」といってみても、今さらどうにもならないのだ。 」  一倉定

「 だから、過去を云々することは止めるべぎである。これは、過去を無視せよ、というのではない。過去の実績を見ることは大切である。」 「 しかしそれは、過去の研究ではなくて"確認"のためである。将来を考えるには、いま自分の立っているところを知らなけ…

利益計画 1 「 過去のことをまず計画書にうたうのは何故だろうか。」一倉定*

「 過去のことをまず計画書にうたうのは何故だろうか。」「ここに考えなければならないことがある。」「 というのは、そういう会社は『後ろ向き経営』をやっているのだ。」「 過去の数字、過去の実績、過去の原価、過去の失敗……と、過去ばかり見ている。いく…

中小企業の会計/会計基準(指針・要領)vs会社法vs法人税法 取締役会非設置会社の事業報告

会社の機関設計がある程度自由に行えるため、定時株主総会における承認に至るまでの過程がそれぞれの機関設計ごとに異なります。 計算書類の作成から確定までの過程をみていきますと、はじめに「 取締役と株主総会だけ、」すなわち、取締役会非設置会社(会社…

「 人手不足 」「 来るべきものが来た 」「 中小企業としての経営に卓越したものがそこに生まれなければならない 」  松下幸之助 5

「 今までと違って、中小企業はむずかしくなったとは考えられますが、しかし、これは来るべきものが来た、という性格の問題であろうと私(松下)は思っております。」 「 今(1960年)までのような、旧式の企業ゆえに賃金や経費も安くつく、それで中小企業は…

「 中小企業が大企業よりも賃金が高くて、引き合うかどうか」「 大企業の発展は、中小企業の強固な経営において初めて裏書きされる」松下幸之助4

「 中小企業が大企業よりも賃金が高くて、引き合うかどうか」という問題がありますが、」 「 大企業の発展は、中小企業の強固な経営において初めて裏書きされることになろうかと思うんであります。」 「 これは私(松下)は経営のしかたいかんだと思います。…

「 中小企業と人材確保」「”中小企業は賃金が安い”か」 「 これは来るべきものが来た 」 松下幸之助

それは「 どういうことかと申しますと、今までは、中小企業は賃金が多少でも安い、安いことが大企業と競争する場合に、一つの有利な条件になるんだ、だからともに競争が成り立っていくんだという見方が強かったと思うんです。 また中小企業の経営者みずから…

「 中小企業と人材確保」「一大躍進期に来ている」 松下幸之助2

松下幸之助は、人手不足問題を「 どう解決していくかが、中小企業の経営がうまく進展していくかどうかという問題につながっていると思 」うといっています。 「 もちろん大企業としても、みずからの方針、その他いろいろ考えねばならない問題があろうと思い…

「 中小企業と人材確保」 「人が足りない 」   松下幸之助 1

松下幸之助は、1960年頃の講演より 「 中小企業は大きな転機に来ていると思います。それはどういうことかと申しますと、人の問題であります。今(1960年頃)、各事業とも多忙になってまいり、それぞれのかたちにおいて、事業を拡張しなくてはならな…

"小"企業のトップ・マネジメント2 ドラッカー

規模の唯一の基盤は管理構造2 ドラッカー 「 彼("小"企業のトップ:ブログ者記)は、概して、その人たちの次の任務がどんな任務になりそうかをわきまえている。」 「 そのことはもちろん、これら基幹要員が小集団であることを意味している。肩書や職位のい…

”小”企業のトップ・マネジメント  ドラッカー

「規模」の正真正銘の唯一の現れは、経営陣と管理構造である。 「 ”小”企業は、トップ・マネジメントの仕事だけをやり、…………職能部門の仕事のどれにも従事しない人物、そういう人物を”せいぜいのところ”一人しか必要としていない企業である。」 「 企業は、…

「 中古品で我慢する 」3  【筋肉質経営の原則】 稲盛和夫氏

「 製造設備を購入する場合も、どうしても現場の技術者は新品の機械を買いたがる」ようですが、稲盛氏は、「 『 機械や設備は、もし中古で間に合うのなら、それで我慢をせよ 』と言ってきた 」そうです。「 性能が優れた機械があっても安易に買うことは許さ…

 「 中古品で我慢する 」  【筋肉質経営の原則】2   稲盛和夫氏

「 京セラも初期のころは、会社としての余裕もなくとにかく倹約を旨としていた 」と稲盛氏は、いっています。 「 事務所の机や椅子も新しいものを買うのではなく、中古屋で山ほど売っている安いスチール家具を買ってきて使っていた 」そうです。 「 たとえ新…

中小企業の会計/会計基準vs会社法vs法人税法 監査役設置会社においての計算書類及び事業報告並びにこれらの附属明細書の作成業務

→取締役が各事業年度に係る計算書類及び事業報告並びにこれらの附属明細書を作成しなければなりません(会社法435②)。■監査役による監査→取締役が作成した計算書類及び事業報告並びにこれらの附属明細書は、監査役の監査を受けることとなります(会社法43…

中小企業の会計/会計基準(指針・要領)vs会社法vs法人税法 【会計の三重構造 】

会社法会計(会社計算規則:計算書類)加重○財務諸表等規則○企業会計の基準○特定事項(財務諸表規則1)○会計指針○法人税法(中小企業会計指針5,6)企業会計→財務諸表、計算書類税務会計(法人税申告書)→税務調整〈会計の具体的な例〉区分 退職給付引当金 備考会社…

中小企業の会計/会計基準(指針・要領)VS会社法VS法人税法 【 法人税申告書の作成 】

1 確定した決算と法人税申告の関係会計の原則「一般に公正妥当と認められる企業会計の基準その他の会計慣行のしん酌 」(会社計算規則3)中小会社→中小指針 中小要領 法人税法等 →財務諸表 → 計算書類 (確定手続) →確定した決算 「一般に公正妥当と認められる…

松下幸之助と事業部制 2 「 こっちの事業部で儲かったからといって、この利益を他の事業部にもっていくということは絶対にしない。」

「 ……そこまで徹底してやるということになりますと、事業部長というものは、ほんとうはまったくの経営者でなければいかんわけです。人も使い、製品も開発していく。」 「 そこの事業部長はまったく会社の社長と一緒です。なぜかというと、資金の心配もしなく…

松下幸之助と事業部制 1 事業部が「 借金をする場合には、本社が貸すことになる。」

「 …………最近(1962年の講演時:ブログ者記)はだんだん会社が大きくなってまいりましたから、一つの事業部でも数億の資金が要るわけです。事業部によっては、もっと大きな資本が要ります。したがって、資本というものを限定せねばいかんわけで」んな。 「そ…

産業競争力強化法は1月20日から施行されています。

先端設備は最新モデルなどの資産が対象です。産業競争力強化法の施行日が26年1月20日に決定しました。 同法の施行に伴い、秋(25年10月)の税制改正大綱で盛り込まれた生産等設備投資促進税制の適用が開始されました。 対象設備である生産性向上設…

中小企業の会計/会計基準(指針・要領)vs会社法vs法人税法 3

取締役会設置会社[ 取締役会+会計監査役 ]の計算書類の確定手続・取締役 →計算書類 →事業報告 →これらの附属明細書を作成(会社法435②) ・監査役 →監査(会社法436①) →監査報告(会計規122、会社規129) →取締役会の承認(会社法436③) →計算…

中小企業の会計/会計基準(指針・要領)vs会社法vs法人税法 2

「中小指針・中小要領は、会社法における『その他の企業会計の慣行』(会計規3)に含まれるものとされています。」 さらに、 責任については、「 中小指針及び中小要領に係る民事上の責任については、『善良な管理者の注意義務』(民法644)に反するものでは…

中小企業の会計/会計基準(指針・要領)vs会社法vs法人税法 1

・会社法431 →(公正性の外形要件)一般に公正妥当と認められる企業会計の慣行に従う・会社計算規則3 → 一般に公正妥当と認められる企業会計の基準のしん酌 → その他の会計慣行のしん酌(例えば、中小要領・中小指針)・会社法432① →(公正性の内形要件…

「 筋肉質の経営に徹する 」 【筋肉質経営の原則】  稲盛和夫氏

「 企業は永遠に発展し続けなければならない。そのためには、企業を人間の体に例えるなら、体の隅々にまで血が通い、つねに活性化されている引き締まった肉体を持つものにしなければならない。」といわれています。 稲盛氏は「 そのことを『 筋肉質の経営に…

『 一対一対応の原則 』は必ず守らなければならない。 「 稲盛和夫の実学−経営と会計 」より

稲盛氏は、「…、『 一対一対応の原則 』は必ず守らなければならない。そのためには、モノが入ったときに必ず仕入れの伝票処理ができるよう、モノが入荷した際に仕入伝票を起こして京セラに対する買掛金を計上すること 」いっています。 その後、「 船積書類 …

NISA普及で「複数口座」「複数の金融機関から」容認 国債も対象に 金融庁方針

12月にまとめられ→14年度の税制改正大綱に盛り込まれる ・NISA口座、15年から毎年変更可能に→政府方針←情報元 日本経済新聞・口座を開設する金融機関を2015年1月から毎年変更できるようにして、複数の金融機関から投資商品を毎年選べるように…

「中小企業の会計に関する指針」と「中小企業の会計に関する基本要領」との主な相違点

項目①有価証券→指針→売買目的有価証券及びその他有価証券の時価評価を行う。→要領→売買目的有価証券のみ時価評価を行う。②棚卸資産→指針→時価が下落しており、重要性があれば時価で評価する。最終仕入原価法の採用は限定的。→要領→原価法と低価法の選択適用…

適正規模3 「 規模は複雑さを決定する。」「 だが逆に、複雑さもまた規模を決定する。 」「 このため組織体の生命に不可欠な要素を供給すべき内部機関は、ますます複雑になる。」ドラッカー

「 物体の表面積は直径の2乗倍、容積は3乗倍の割合で増加 」するとドラッカーは、「マネジメント」でいっています。 「 人間社会の組織体も、その容積は表面積のそれをはるかに上回って増加 」するともいっています。 したがって 「 重量もまた、それを支…

適正規模について2 「その事業が、適正規模か不適正規模かを知らなければな」りません。P.F.ドラッカー

2020年 東京オリンピック開催 おめでとうございます。…………………………………………………………………………………… 「 …組織内のスタッフ・サービスにおいては、その規模と構造がつねに所望の戦略のニーズに即応したり、仕事の目標達成に役立つよう調整されなければな 」りません…