経営計画  「 短期計画は一年間 」であります。

  たいていの業界で季節変動があります。「 閑散期だけとか、繁忙期だけ、というのでは業績に波があるために、事業経営の全貌をとらえにくい。」「 閑散期の赤字不感症というようなことになるおそれがあるからだ 」と経営コンサルタント一倉定(故人)は喝破しました。

 「 経済のサイクルは、閑散期、繁忙期を含んだ一年間なの 」です。「一年間こそ、事業経営を正しくとらえ、正しく計画する最短期間なのである 」ということです。

そして
 「 短期計画は、長期計画をふまえた一年間の現実の行動計画であ」ります。 「 したがって、あくまでも具体策でなければな 」りません。いくら抽象論やスローガンを並べたてても、それでは具体的にどのような行動をとったらいいかは、分るものではないの 」です。「 このことを心して計画しなければな 」りません。


  「 一倉定の社長学 経営計画・資金運用 日本経営合理化協会出版局より」(太字編集は阪上によります。)