経営計画  中長期計画と短期計画は、「 どちらを先にするか 」

「  理論的にいえば、まず長期計画があり、それを実現するための短期計画であ 」りますから、当然、長期計画が先であ 」ります。

 しかし、「  現実にこのようにできる会社は少ないのであ 」ります。というのは、「経営計画をたてたことのない会社で、いきなり長期計画をたてよ、といってみてもできるものではないから 」といわれます。

 そこで、「  そのような会社では、短期計画から入るほうがよい 」と一倉定経営コンサルタントいっていま す。「 短期計画によって、まず我社の事業全体を眺め、当面の足固めをするのであ 」ります。この足固めの上に、中長期計画を築きあげるのです。

 また、「  短期計画をたてることは、計画法の勉強をすることにな」りますので、これが「 長期計画をたてるためのトレーニングの役割も果すことにもな」ります。

 「  大部分の会社で短期計画を先にやったほうがよいということにな 」ります。「 いままで、前向きの考え方をしたことのない社長に、いきなり長期といっても戸惑うばかりだからであ 」ります。
  まずは「  当面のことを考えるのが無難であ 」ると思います。

 ( 一倉定の社長学「経営計画・資金運用」 日本経営合理化協会出版局発刊から引用しました。)