「 筋肉質の経営に徹する 」 【筋肉質経営の原則】  稲盛和夫氏

 「 企業は永遠に発展し続けなければならない。そのためには、企業を人間の体に例えるなら、体の隅々にまで血が通い、つねに活性化されている引き締まった肉体を持つものにしなければならない。」といわれています。

  稲盛氏は「 そのことを『 筋肉質の経営に徹する 』と表現されていますが、それは 」稲盛氏の「会計学のバックボーンにもなっている 」といわれてます。

 たとえば、「 会社の株式が上場されると、どうしても会社をよく見られたいという意識が出てくる 」といいながら、「 高い株価を維持したいという欲求にかられて、利益をはじめ、すべてのものをよく見せたいと思うようになる 」といっています。「 しかし見えを張れば、ぜい肉ばかりがつき、不要な負担を増すばかりとなる 」と自戒されています。

 「 誰でも、人間は少しでも自分をよく見せたいという気持ちがある 」ので、「もしこのような虚栄心が強い経営者であれば、その企業は見せかけだけ飾られた、ぜい肉だらけのものになるだろう 」といい、「 本質的に強い企業にしようというのであれば、経営者が自分や企業を実力以上によく見せようという誘惑に打ち克つ強い意志を持たなければならない 」と主張されております。