「 中小企業と人材確保」「”中小企業は賃金が安い”か」 「 これは来るべきものが来た 」 松下幸之助

 それは「 どういうことかと申しますと、今までは、中小企業は賃金が多少でも安い、安いことが大企業と競争する場合に、一つの有利な条件になるんだ、だからともに競争が成り立っていくんだという見方が強かったと思うんです。

また中小企業の経営者みずからも、そういうところに一つの逃避と申しますか、安心感をもっておられた。」

  ところが、「 ここへきまして、それがすっかり変わった。安い賃金では人を採用することができない、ということで、今までの考え、今までの経営観をすっかり変えないといけない。」