ドラッカーのいう利益
「現代の経営 上 1987年版 」p59より引用します。
「利益は事業活動の原因ではなくて、その結果である。利益は事業活動の成果を測定する事ができるただ1つの尺度である。」
「しかし利益は、重要な第二の機能を持っている。」
「未来についてである。未来について確かなことは、未来が不確かであってかつ多くの危険性をはらんでいるという事実である。
この意味で、リスク(危険)という語が、語源的には「今日の糧を稼ぐ」という意味から出ている。事業家にとっては「危険を冒す」ことと「日々の糧を稼ぐ」こととは同じことを意味している。
しかも事業活動は経済的活動であるからして、つねに変革を企図するものでなければならない。」
「われわれは将来については何も知ることはできなくとも、少なくとも、遠い将来を考えれば考えるほどその危険性が倍かされることだけは知っている。」
「事業の第一の義務は、何よりも存続することである。それは、損失を回避することである。」