キャッシュフロー経営 回転率と回転期間とはなにか

 回転率というのは、一期間(普通は一年間)に、何回、新旧入れ代わるかということであって、一期間における回転の回数であります。たとえば商品は、一年間には、12回、新旧入れ代わる場合には、商品の回転率は21回になり、また、たとえば資本(負債および資本の合計である総資本)は、一年間に1回、新旧入れ換わる場合には、資本(総資本)の回転率は1回になります。
 それに対して、回転期間というのは、新旧入れ代わっていくのに何ヵ月、何日かかるかということであって、一回転するのに要する期間であります。
 たとえば、商品が1年間に12回、回転する場合には、商品が一回転するのに一年(12月)かかるから、商品の回転期間は12ヵ月になります。また資本(負債および資本の合計である総資本)が、一年間に回転する場合には、資本(総資本)が一回転するには、一カ年間かかるから、資本(総資本)の回転期間は1年(12ヵ月)になります。
                (体系経営分析 国弘員人著を参考)


2 回転率と回転期間の算式
 回転率は、従来は普通、つぎのような算式で算出されてきました。つまり、売上高と商品、原材料などの各科目の有高とを対比して算出されてきたのであります。

    回転期間= 有高÷売上高×365日

回転率=売上高÷有高

※有高に総資本、売上債権、たな資産を置き換えてみてください。
    
TKC経営指標を参考)

「資金を何に使っているか」2 P.F.ドラッカー 「乱気流時代の経営」より  ↓

   http://d.hatena.ne.jp/sakagami-k/20100917/1284680159