P.F.ドラッカーの観察(1993年)  『未来への決断』より  


(今から17年前)

 「いま日本株式会社は、混乱のさなかにある。」

 「いまや日本は、予期せぬ事態に直面して、短期的な調整策や、場当たり的な対症療法に追われている。しかしそのような対応をもってしては、長期政策に代えることはできない。成功することもない。」

 「問題は、日本のとりうる選択肢がいずれも魅力に欠けることである、いずれの選択肢も、コンセンサスは得られそうにない。それどころか、官僚、政治家、経済界、学界、労働組合など、日本のリーダー的階層の分裂を招きかねない。
 日本のマスコミは、リーダーシップの不足を指摘している。しかし、リーダーシップの不足は現象にすぎない。」