「大不況という困難な時代がやってきたとき、現金は最大の武器となる」  ウォーレン・バフェット

 ウォーレンが目を釘付けにするのは、「 運転資金よりも多くの現金を本業で稼ぎ出す方法だ。」

 なぜなら、「 本業の結果として剰余金を蓄えられる企業は、多くの場合、何らかの永続的競争優位性から好業績を引き出しているからだ。」

 「 ある企業が一時的な事業上のトラブルに苦しみ、」「株価の暴落に見舞われているとき、ウォーレンはその企業が蓄えている現金や有価証券の額をチェックする。」

 そして、「 直面する危機を乗り切れるだけの財政力があるかないかを冷静に見きわめるのだ。」

 「 大量の現金と有価証券を保有し、借入金がほとんど、もしくはまったくない企業は、トラブルの荒波を無事に乗り切る可能性がきわめて高い。」 逆に、現金不足に苦しみ、負債の山を抱える企業は、世界最高の経営者が乗り込んでも沈没してしまう可能性が高い。」
 「 企業の現金の出所を確かめたいなら、簡単なテストをすればいい。」
 「 現在保有されている現金が、社債や株式の新規発行、あるいは資産や事業の売却によって生じたものなのか、それとも、日々のビジネス活動を通じて蓄積されてきたものなのかは、過去7年間の貸借対照表を見ればすぐにわかる。」

 「 大量の借入金が存在している場合、その企業は優良ビジネスではない可能性が高い。
逆に、大量の現金を保有していながら、借入金が少量もしくはゼロで、株式発行や資産売却をしておらず、長期的に収益の一貫性が確認できる場合は、永続的競争優位性を持つ優良ビジネスの可能性が高い。」

 『 バフェットの財務諸表を読む力 』徳間書店より

ウォーレン・バフェット  ウィキペディア 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88


 ドラッカー
 →http://d.hatena.ne.jp/sakagami-k/20100402/1270169764