キャッシュフロー経営  損益計算書vsキャッシュフロー計算書

 通常まともな成長している企業なら、利益とともにキャッシュも伸びていきます。
 売上高が大きく変わっていないにもかかわらず、利益は上がって「 営業キャッシュフロー 」が減った、あるいは、利益が上がりつづけているけれど「 営業キャッシュフロー 」はいつまでたってもプラスにならないというような会社は、「 利益の質を測る 」必要があります。

 「 利益の質 」を見抜く→「 会計利益と現金利益の差 」を見てみればいい

 会計上の発生高とは、「会計利益−現金利益」のことです。
 具体的には次のような式にして求めます。また、現金利益に「 営業キャッシュフロー 」を使うのは、本業で儲けたキャッシュのみを計算するためです。

 [ 会計上の発生高=( 当期純利益十特別損失一特別利益 )−営業キャッシュフロ− ]                   
             これが会計利益                    これが現金利

 営業キャッシュフロ−=税引前当期純利益
          −特別利益
          +特別損失
          +減価償却費などキャッシュ・アウトを伴わない費用
          −棚卸資産の増加額
          −売掛金受取手形の増加額
          +買掛金・支払手形の増加額
          −法人税
 
  財務諸表を見るときには、この会計上の発生高をチェックすることは、今までどうり重要です。 (「決算書の暗号を解け!勝間和代著 講談社」参考)