目標と自己管理によるマネジメント → 「 何をしているのか 」      

 ドラッカーは、その著書「チェンジ・リーダーの条件」のなかで

「 マネジメントのセミナーでよく取り上げられる話 」として、「 何をしているのかを聞かれた三人の石工の話」を紹介しています。

→最初のひとりは「 これで食べている 」と答え、

→〔 一応の仕事をする。報酬に見合った仕事をする。〕

→次のひとりは「 国でいちばんの仕事をしている 」と答え、

→最後のひとりは「 教会を建てている 」と答えています。

もちろん、

「 第三の男があるべき姿である 」というお話しです。

 「 問題は、第二の男であ 」ります。「 職人気質は重要であ 」ります。
「 それなくして立派な仕事はありえ」ません。「 事実、いかなる組織も、その成員に最高の腕を発揮することを要求しないかぎり、堕落 」します。しかし「 一流の職人や専門家には、単に石を磨いたり、瑣末な脚注を集めたりしているにすぎないにもかかわらず、何かを成し遂げていると思い込む危険がある」のです。「 確かに一流の腕は重視しなければな 」りませんが、「 それはつねに全体のニーズと関連づけなければならない 」からです。

(チェンジ・リーダーの条件P.F.ドラッカー著 ダイヤモンド社刊から)
    (現代の経営 第11章 P.F.ドラッカー 新訳 ダイヤモンド社刊から)


※似たような寓話がイソップ物語にあります。→「3人のレンガ職人」