経営のための会計 「経理仕訳前の経営行動の重要性を仕訳を通して考える」

経理の仕訳は、「 一つの取引を必ず二面からみます。」

例えば、

”給料を現金で300,000円支払う。"

この仕訳は、
 
   (借)給料   300,000円   (貸)現金   300,000円

です。

仕訳業務は経理の基本です。

仕訳は、

 勘定元帳→「 貸借対照表損益計算書の流れの源です。仕訳からはじまるこの流れを理解することは、今や、全企業人にとって不可欠です。」

 「 企業人が、仕訳自体を理解することはもちろんのこと、仕訳前の経営行動、すなわち仕訳の背後にある多くの人々の経営努力を、想像し、感得し、考える力をもつことがのぞまれます。」
 
「 これは言うはやさしいのですが、実際にその実力をつけるのは、経験と努力によるところが多いことから、とてもむずかしいことです。その上、頭の中で単に想像するだけでは、経営に貢献しません。なぜなら、経営は実務であって理論ではないので、その仕訳の中味に、実行可能な具体的検討が加えられなければならないからです。」


(「経理学入門」金児昭著中央経済社刊より引用)