「 ある年は儲かる、ある年は儲からんというのは…。」 

 「 ある年は儲かる、ある年は儲からんというのは、真剣勝負で、あるときは勝って、あるときは負けるというのを連続しているのと一緒や、そんなことは真剣勝負でも何でもない。」(松下幸之助

 「 一円で買うたものを九十銭で売るということをだれも要求していない。お得意先は、一円で買うたものは 一円二十銭で売るということをみんな承知してくれる。もっとまけろと言うて値切る場合があります。そう言うならしかたないから、それじゃ九十銭にしましようかと言うて、一円のものを九十銭にしても、買う人はこっちが儲けてると思ってるわけですわ。多少は安うしよったと思うかもしれんけれども、必ず儲けてると思うてるんです。損していると思ってません。だからなんぼ値切っても多少は儲けさせるということを、みな承知しているわけです。」

  (松下幸之助発言集第1巻PHP刊より)