給与(報酬)制度は「 複雑なものより単純なものを採用すべきである 」   ドラッカー

〔 しかしまた同時に 〕「 すべての人に対し、画一的な方式を押しつけるものよりも、判断力を働かす余地を残したもの、また個々の職務と見合った給与にすることができるものを採用すべぎであ 」ります。

 しかし ドラッカー氏は、「 科学的な報酬制度はもちろんのこと、” 公正な ”報酬制度さえも考案することはできないと主張し 」ています。
  
 「 われわれ 」( 経営者たち:筆 者)「 できることといえば、繰り返していうが、報酬制度によって、間違った行動が報賞されたり、間違った成果が重視されたり、従業員が共通の利益のために業績をあげることからはずれたりしないように見守ることだけであ 」るといっています。

(P.F.ドラッカー「 マネジメント 上巻 課題・責任・実践 」ダイヤモンド社刊( 1974年3月翻訳初版 )より)