「その部門の売上、経費の内容を見ていくと、ひとつの物語のようにその部門の実態がわかってくる」 

 「京セラでは、まだ会社が小さかったころから、月次決算資料が部門別に出るようにしていた。」「私(稲盛:筆者記)は会社にいるときも、出張に出かけるときも、細かい部門別になっているその資料にすぐに目を通すようにしていた。」

 「その部門の売上、経費の内容を見ていくと、ひとつの物語のようにその部門の実態がわかってくる」といっています。その部門の責任者の顔を思い浮かべながら、「こんなに無駄な費用を使っている」「材料代が売上に占める割合が大きすぎる」と「経営上の問題がひとりでに浮かび上がってくる」といっています。

稲盛和夫実学−経営と会計 日本経済新聞社刊より。