マネジメントレターより 利益
「 利益は未来の費用である 」
ピーター・ドラッカーの有名な標語です。最初は、筆者もわかりませんでした。
20世紀最高の経営の神様といわれ、企業の経営幹部の多くはP.F.ドラッカ
ーに多くを学び、勇気付けられてきました。
ドラッカーの経営学が、アメリカの経営者より、むしろ日本の経営者に絶賛され、受け
入れられたことも忘れてはならないと思います。
ここに「利益」に関する一節があります。
来年のための種子を食べてしまう農民に対しては、だれもが批判する。
しかしわれわれは、企業に対しては批判しない。
これは主として、「 利益 」という言葉のためである。
利益はまだ支払われていない費用である。
農民が種子を利益と見ていないのと同様に
経営管理者が利益を費用とみていないのは同じ。
利益の食いつぶしは未来の食いつぶしである。
【出典】
ピーター・ドラッカー/『乱気流時代の経営』上田惇生訳/ダイヤモンド社/1980年/P.32
利益=未来費用