小予算で広告を打ち、集客に結びつけるにはどうすればいいか

「 小予算で広告を打ち、集客に結びつけるにはどうすればいいか 」マネジメントレター

「 効果的に広告やチラシを打ったり、営業活動を行えば、顧客が集まった 」時代が終わった

つまり企業にとっては、広告を打ったりチラシを撒くことが直接集客には結びつかず、インターネットによって、他社の商品・サービスとの比較の対象とされてしまうわけです。

そのため現在では、多くの企業が
 検索サイトにおいて、検索結果の少しでも上位に自分たちの事業・商品・サービスが表示されて人びとの目につくように、熾烈な競争を繰り広げているわけです。

神田昌典氏より

“比較検索、ではなく“指名検索"をめざせ

 イベントは、インターネットの検索サイトの上位に表示されたから、人びとに選択されたのでしょうか。あるいはネットを通じて、ほかの商品やサービスと比較検討されたうえで、支持を得ることになったのでしょうか。
答えはNOです。
 たとえば、東京マラソン。約3万人の市民ランナーが参加する大規模イベントですが、参加申込者は超高倍率です。
多くの人が願望にとりつかれ、急いでネットにアクセス。申し込みフォームに必要事項を記入し、「 応募 」のボタンを押したのです。結果は残念ながら、落選でした。
 さてこのときかれは、検索サイトに「 マラソン大会 」と打ち込んで、東京マラソンを探し出したわけではありません。「 いろんなマラソン大会があるけれど、やっぱり東京マラソンが相対的に魅力的だな 」などと、他のマラソン大会と比較検討して、東京マラソンヘの応募を決めたわけではないのです。
 最初から「 東京マラソン 」と検索して、東京マラソンのWEBサイトに直行しました。私が出場したいのは、「 マラソン大会 」ではなく、「 東京・マラソン 」だったからです。
 人びとは検索サイトに「 テーマパーク 」とか「 カフェ 」と打ち込むわけではありません。インターネットで調べるときには、最初から「 東京マラソン 」と打ち込むのです。