ヒデキの元気手帳より−[ 心の静と身体の働 ][ 働くことは養生の道 ]−養生訓(上14)(下03)     

 心は、静かにして安からに。身体は、大いに労働させるべき。身体を動かして労働すれば、飲食したものは停滞しないで、血気めぐりは良くなって病とは無縁の存在になる。

 後漢の医者が「 人の身は労動すべし。労動すれば、・・血脈流通す」と。およそ人の身体は、手足をはたらかし、よく歩いて長いあいだ同じ所に坐っていないようにすれば、血気がよくめぐって滞る心配はない。毎日このように心がける。

 呂氏春秋に「 流水は腐らないが、たまり水はくさる。開き戸を開閉する軸は虫がくわない。この二つのものは、絶えず動いているから 」である。ひとの身体も同場所に長く坐して動かなければ、飲食の消化が悪く、気血が全身にめぐらないので病気になる。