決算の読み方 「投資キャッシュフロー」と「財務キャッシュフロー」をどう読み、どう使うか?

 「投資キャッシュフロー」と「財務キャッシュフロー
 
投資キャッシュフローは投資(中小企業はほとんど設備投資)に関するお金の出入りです。通常の多くは設備投資をしたときの金を支出したときに使いますから、「投資キャッシュフロー」はマイナスになりがちです。「営業キャッシュフロー」と違い、これがマイナスなのはむしろ普通のことです。その下の「財務キャッシュフロー」は、株主や金融機関から新たに資金を調達すればプラスに、返還すればマイナスになります。

 企業の状況4つに分類 

  キャッシュフローで企業の経営状態を判断するには、①「良好系」は本業で稼いだお金で投資のマイナスをまかない、さらにあまったお金で借入金の返済いができます。良好系はこれがプラスなのです。このタイプでは、「営業キャッシュフロー」が高水準なだけでなく、投資内容も厳選しています。

 ②「勝負系」は本業で稼いだ分だけでは設備投資のお金をまかなえず、金融機関や株主から賃金を調達しています。「財務キャッシュフロー」がプラスになります。
 
 次が③「苦労系」。「営業キャッシュフロー」がマイナスなので、資産売却でお金を作って「投資キャッシュフロー」をプラスにしたり、外部からお金を調達して「財務キャッシュフロー」をプラスにしなくてはなりません。

 http://d.hatena.ne.jp/sakagami-k/20100614/1276470982

 ④「最悪系」さらに苦しくなると金融機関がお金を回収しはじめ、「財務キャッシュフロー」までマイナスになったりします。