(養生訓5巻)15 早起きの効

 五更におきて坐し、一手にて、足の五指をにぎり、一手にて足の心をなでさする事、久しくすべし。此如して足心(あしのうら)熱せば、両手を用ひて、両足の指をうごかすべし。

 五更(午前三時〜五時)に起きて坐り、一方の手で足の五指をにぎり、他方の手で足の心を長くなでさするのがよい。こうして足心が熱くなれば、両手でもって両足の指を動かすとよい。