事業継続のコスト ドラッカー「乱気流時代の経営」より
「 マネジメントにとって、事業継続のコストを把握し、それを本当のコストとして扱うことは、基本的な責任であ 」ります。
「 過去と現在のコストを賄ったうえでの余剰分が、投入した資金のその時々の市場金利に達しない場合には、赤字であることを認めなければならないということであ 」ります。
なぜならば、「 資金のコストは、事業継続のために必要な最小限のコストだからで 」す。
「 マネジメントたる者は、事業継続のためのコストを算出し、それを稼ぎ出さなければならな 」りません。「 少なくとも、その額は明らかにしておかなければならない 」のです。
今後、「 事業継続のコストが、現在の利子率による資金調達コストを上回ることにな 」るでしょう。
また「 新しい生産プロセスやオートメ化、環境対策や安全対策のための投資、さらにはこれらに加えて省エネ技術の開発のための投資が同時に必要となってくる鉄鋼メーカーにとっても、事業継続のためのコストは、資金コストをはるかに上回るはずで 」す。
「 それらのコストを現在の収入で賄うことができなければ、収支の帳尻が合っていることにはな 」りません。