金融危機後と総資本回転率(総資産回転率)(回転数)

 (計算方法)
売上高/(前期末総資本+当期末総資本)÷2

総資産回転率は売上高を総資産で割って算出します。

数値が高いほど、少ない資産でより多くの売上高を効率良く得たことを示します。

回転率を高めるには総資産を減らすか、売り上げを増やす必要があります。 

(ポイント)

(1) 投入された総資本の回転速度を表す。この回転率が高いのは、総資本の利用度が高いことを表し、総資本が有効に回転されていることになります。

(2)実際には、生産設備や運転資金を無駄なく使えば、浮いた経営資源を次の成長のための投資に回すことができます。

 「 製造業を対象に、経営効率を示す総資産回転率を調べたところ、2011年3月期は自動車関連や素材が上位に並んだ。」 (日本経済新聞朝刊6/2 "分析 ニッポン株式会社3月決算から")

 これは、08年のリーマン・ショックをきっかけに有利子負債の削減を進めたところ、「需要が増大し、売上げが伸びたため」であります。

(対 策)

 総資本回転率は、1年間に総資本が何回転したか、(あるいは、1年間に総資本の何倍の売上高があったにか)を表すものであるから、これを高めるための積極策は、年間の売上高をふやすことであります。

http://d.hatena.ne.jp/sakagami-k/20100916/1284625214

  http://d.hatena.ne.jp/sakagami-k/20100528/1275003053