「 決して間違いや、へまや、失敗をしない人だけは信用できない。」 ドラッカー

 「 一貫して好成績をあげ、かなりの水準以下に落ちるのはまれだが、才気や妙技によって衆に優れることもまれという人もいる。逆に、普通の状況の下では、並みの業績しかあげられないのに、危機が訪れたり大きな挑戦を受けたりすると、別人のような業績をあげ、それを契機としてその後は本当の『 スター 』らしい業績をあげる人もいる。」
  
 「 どちらの人も、(好)業績をあげている点では同じである。どちらの人も認めなければならない。しかし、両人の『 業績 』[ の種類 ]はまったく違ったものとうつろう。」

 「 だが、決して間違いや、へまや、失敗をしない人だけは信用できない。そのような人は、食わせ者か、それとも無難なこと、絶対確実なこと、とるにたりないことにしか手をつけない人である。 」

 
 (P.F.ドラッカー「マネジメント『課題、責任、実践』」下巻ダイヤモンド社刊1974年3月翻訳初版の日本語版より)