松下幸之助発言集より  課長というものは、「 自分の課がうまくいかないというのはおれ一人の責任だということにならなければならない。」

 「 よく課長でも、『 私の課員はあんまりいいのがいません 』とか、課の成績が上がらんのは課員全体のレベルが低いからであるとか、なかにこういう人間がおってうまくいかない、というようなことを訴える課長がございます。」「けれどもそれは、」「 松下は認めないと言 」っています。

 「 なぜ認めないかというと、私(松下)がよそへ行って、」「 松下電器の成績が悪いのは、私(松下)は一所懸命やっているけれども、社員なり部長なりがうまくやってくれないのでうまくいかない」ということはいえないし、言うたらかえって信用を落としてしまう。それと同じことではないか。「 きみは課長として、課員によくない者がおったりすることで課の成績が上がらないということは、事実かもしれないが、それをきみが言うのは、責任を回避しているのだ。自分の課がうまくいかないというのはおれ一人の責任だということにならなければならない。社長またしかり、部長またしかりである。」