会計要領と税務会計基準(法人税法)の比較:賞与引当金について

〈 賞与引当金 〉

→「 翌期に従業員に対して支給する賞与の見積額のうち、当期の負担に属する部分の金額を計上する。」(会計要領)

→「具体的には、決算日後に支払われる賞与の金額を見積り、当期に属する分を月割りで計算して計上する方法が考えられます。」なお、「 従来、法人税法で用いられていた算式であり、これも一つの方法として考えられます。」

→支給対象期間基準の算式(従来 法人税法にも損金算入規定があった。現行ではありません)

繰入額=[ 前1年間の1人当りの使用人等に対する賞与支給額 × 当期の月数/12

−[ 当期において期末在職使用人等に支給した賞与の額で当期に対応するものの1人当たりの賞与支給額 ]×期末の在職使用人等の数

※会計要領に従って計上された利益を課税所得計算するには、期末・期首分を所得加算(期末)所得減算(期首)か期首・期末分の差額加算・減算をする。なお、月次決算するには、月次賞与引当金を毎月計上し、期末に調整します。