損益分岐点の位置→安全余裕度

限界利益

限界利益=売上高−変動費

したがって、

たとえばE社では、当期の売上高は900万円、変動費は540万円であるから、

限界利益=売上高−変動費

360万円=900万円−540万円

限界利益とは、販売価格(製品単位当りの売上高)と一単位当りの変動費との(いわば値差)によって生ずる一種の粗利益であるとしておくにとどめよう。」(( 体系経営分析 国弘員人著 ダイヤモンド刊参照))

この限界利益を取り入れると、損益計算の方式(売上高−費用=利益)は、つぎのようになる。

売上高−変動費−固定費=利益

 ゆえに 限界利益−固定費=利益

 したがってE社では限界利益は360万円、固定費は300万円であるから、当期の利益は60万円になる。

 このように、限界利益と固定費との差が利益であるから、つぎのような関係が成り立つ。

 ①限界利益が固定費より大である場合→その差額ほど利益が生ずる。

 ②限界利益が固定費より小である場合→その差額ほどマイナスの利益、つまり、損失が生ずる。

 ③限界利益が固定費と等しい場合→利益はゼロになり、利益も損失も生じない。

( 体系経営分析 国弘員人著 ダイヤモンド社刊参照)