「 注意深く月次決算書を見ていると 」 稲盛和夫

 「注意深く月次決算書を見ていると、工場へ行き、問題のある現場を通りかかったときに、「ここは先月こうだったな」と思い起こし、どこが問題なのかを、即座に指摘することができる。」

 「その現場の責任者が注意をした通りに対策を打っていると、翌月の月次決算にすぐあらわれる。こうして会社全体の実績が良くなっていくのである。」

 「経営者が会計を十分理解し、日頃から経理を指導するくらい努力して初めて、経営者は真の経営を行うことができるのである。」

  「 稲盛和夫実学−経営と会計 日本経済新聞社刊 」より