不況に対する抵抗力のつかみ方→企業の安全余裕度

 その企業の損益分岐点の位置で、利益が安全であるかどうか、その意味での企業の安全余裕度が表わされます。

 企業の安全余裕度は、つぎのような式で測定できます。

 (算式)安全余裕度=1−損益分岐点の位置

 例えば、E社の揚合では、損益分岐点の位置は83パーセントでありますから、安全余裕度は、つぎのように17パーセントになります。

安全余裕度=1−損益分岐点の位置83%=17%

(算式Ⅱ)安全余裕度(率)=(売上高−損益分岐点)/売上高

→この式は、損益分岐点と売上高との差額を売上高で割ったものですから、高いほど望ましく、低いほど安全性が失われることになります

(算式Ⅲ)安全余裕度=売上高/損益分岐点

(算式Ⅱ)安全余裕度=(売上高900万円−損益分岐点750万円)/売上高900万円

 または、 安全余裕度=販売量18,000単位−損益分岐点15,000単位/販売量18,000単位

 となります。

( 体系経営分析 国弘員人著 ダイヤモンド社発刊参照)