「 何かを成そうとするときは、まず心の底からそうしたいと思い込まなければならない 」 稲盛氏

 「 わかってはいるけれど、現実にはそんなことは不可能だと少しでも思ってしまったら、どんなことも実現することはでき 」ません。「  どうしてもこうでなければならない、こうしたいという、強い意志が経営者には必要なのであ 」ります。

土俵の真ん中で相撲をとる

 稲盛氏が「 土俵際ではなく、まだ余裕のある土俵の真ん中で相撲をとるようにする、という意味 」のことをいわれます。

 「  これは企業財務に関して言えば、」「 つねにお金のことについて心配しなくても、安心して仕事ができるようにすべきだ」ということであり、「 そのような強い思いが、京セラを早い時期より無借金経営に導いた 」といっています。

 「 銀行は天気の良い日には傘を貸すが、雨が降れば傘は取り上げる 」といわれています。

 「 雨が降ったら借りた傘は取り上げられるというのは当たり前と考え、どんなときでも自分の力で雨に濡れないようにしておかねばならない 」のです。つまり、「 土俵の真ん中で相撲をとるような経営をつねに心がけていなければならないのであ 」ります。