「 誠実さに欠ける人間は、どんなに知識があり、明敏で、成功していても、〔 組織を 〕破壊してしまう。 」ドラッカー

(1)「 経営陣は、誠実さよりも知能( インテリジェンス )を重視する人を、〔 経営管理者に 〕任命すべきでない。」
 「 そのような人間は成熟していない。その未熟さは、なおらないのが普通である。」

(2)「 強力な部下に脅威を感じていることがはっきりしている人を〔 経営管理職に 〕昇進さすべきではない。そのような人間は弱い人である。」

また
(3) 「 自分自身の仕事に高い基準を設定しない人も、経営管理者に据えるべきではない。なぜなら、
 「そのような人間を経営管理者にした場合、仕事や経営陣の能力を軽蔑する風潮が生まれるからである。」

(4)「 大した知識もなく、業績も普通以下で、判断力も能力も不足していても、経営管理者として大した害を及ぼさない場合もある。」

 しかし

(5)「 誠実さに欠ける人間は、どんなに知識があり、明敏で、成功していても、〔 組織を 〕破壊してしまう。」

つまり

(6)「 そのような人間は、企業にとって最も価値ある資源、すなわち人間を台なしにしてしまう。「 精神を損ない 」、そして業績を低下させてしまう。

(P.F.ドラッカー「 マネジメント『 課題、責任、実践 』」野田一夫監訳 下巻 ダイヤモンド社刊1974年3月翻訳初版の日本語版より)

(「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」岩崎夏海著 ダイヤモンド社) 
(「マネジメント」ドラッカー著 上田惇生 編訳 ダイヤモンド社 )